上田順一
心理療法士事務所


心理臨床家としての資質の涵養

 心の専門家として、専門書を読んだり、スーパービジョンを受けたり、事例検討会に出るということは、「心をもっと知りたい、もっと理解したい。そして人の役に立ちたい。」という気持ちの現れでしょう。臨床現場の経験と自己研鑽を積み重ねていくと、時折、「心を捉えた」と思うことがあります。しかしそれは、掌で掬い上げた清流の水のように、再び清流の元に戻っていってしまいます。
 私が提供する個人スーパービジョン、そしてワークディスカッショングループは、生活の場にいる人間をじっくりと観察してみよう、そしてその観察での感情的反応はどういうことかゆっくり考えていこう、というところをスタートラインとしています。この際の考えるということは、観察からの感情的反応を名づけたい、その感情的反応を指し示す言葉が欲しいという体験です。さらにそれは、伝えたい、すなわち、対話によって自分の体験したことがらを人にシェアしたいと思うようになります。私が提供できるのは、この一連のプロセスを体験し、これまで積み上げてきた心理学的知識をまなびほぐしていただくことです。

 まなびほぐしということばは、unlearn(鶴見 2006)の訳語です。ここで鶴見俊輔の言うところのunlearnの意味するところを少し引用してみます。
 戦前、私はニューヨークでヘレン・ケラーに会った。私が大学生であるとを知ると、「私は大学でたくさんのことをまなんだが、そのあとたくさん、まなびほぐさなければならなかった」といった。まなび(ラーン)、後にまなびほぐす(アンラーン)。「アンラーン」ということばは初めて聞いたが、意味はわかった。型通りにセーターを編み、ほどいて元の毛糸に戻して自分の体に合わせて編み直すという情景が想像された。大学でまなぶ知識はもちろん必要だ。しかし覚えただけでは役に立たない。それをまなびほぐしたものが血となり肉となる。
鶴見俊輔 朝日新聞 2006年12月27日 オピニオン 対談の後考えた「臨床で末期医療見つめ直す」


事業概要

スーパービジョン
カウンセリングや心理療法のプロセスをじっくりと検討していきます。スーパービジョンの時間・頻度は話し合いで決めます。料金は1ユニット30分¥5,000-で、2ユニット以上からお受けできます。オンラインでも対応可能です。
SCコンサルテーション
スクールカウンセリングの面接をコンサルテーションします。1ユニット30分¥5,000-で、2ユニット以上から受け付けます。コンサルテーションは1、2回のみでも可能ですが、その場合は1回あたり3ユニット以上を推奨します。オンラインでも対応可能です。
ワークディスカッション
さまざまな臨床現場での一場面をじっくりと観察して報告します。その報告された観察について、グループで話し合います。観察+体験+対話の三つ組みによって、心の専門家としての資質の涵養を目指します。空き枠が出た時点でお知らせします。
SCコンサルテーション
スクールカウンセリングの面接をコンサルテーションします。1ユニット30分¥5,000-で、2ユニット以上から受け付けます。コンサルテーションは1、2回のみでも可能ですが、その場合は1回あたり3ユニット以上を推奨します。オンラインでも対応可能です。

心理専門家のための心理療法

心理専門家で心理療法を受けたい方はご連絡ください。

BLOG : 霧笛

ブログ[霧笛]を書いています。よろしかったら、お読みください。

プロフィール

横浜思春期問題研究所 所長

《学歴》
慶應義塾大学文学部人間関係学科心理学専攻卒業
慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻修了
《資格》
臨床心理士/公認心理師
日本精神分析学会認定心理療法士
《これまでの主な職歴》
埼玉県警察本部少年カウンセリングセンター資質鑑別専門員として非行少年の心理臨床から臨床活動を始める。その後、(医)北の丸会北の丸クリニック[クリニック移転に伴い(医)北の丸会歌舞伎町メンタルクリニックに名称変更]で思春期外来のカウンセラーとなり、引きこもりや家庭内暴力の心理臨床に注力する。以後、國學院久我山中学高校、慶應義塾志木高校などいくつかの臨床現場を兼務して、現在も子どもの心理相談室で相談業務と心理療法を行っている。約30年間、子どもと若い人のための心理臨床にこだわって仕事をしている。スクールカウンセラー歴は25年以上になる。
《これまでの主な教歴》
明治学院大学心理学部大学院非常勤講師
東京女子大学現代教養学部非常勤講師
武蔵野大学看護学部非常勤講師(現)
《これまでの主な社会的活動》
神奈川県いじめ防止対策調査会委員(平成26年4月より令和2年3月まで3期。1期2期は副会長)
平塚市いじめ問題対策調査会委員(平成27年9月より令和3年3月まで3期。1期2期3期と副会長)

【主な編著書】
社会的引きこもりへの援助 第3部第2章 ほんの森出版
学校臨床に役立つ精神分析 誠信書房[書影1]
子育て、保育、心のケアにいきる赤ちゃん観察 金剛出版[書影2]
子どもの精神分析的セラピストになること 第4部第16章コメント③ 金剛出版

【主な訳書】
精神分析的心理療法におけるコンサルテーション面接 Peter Hobson著 金剛出版

アクセス

大倉山スタジオ
東急東横線大倉山駅下車徒歩1分。ドトールのあるマンション、ドトール脇のマンションエントランスを入る。
TEL 045-297-0654

お問い合わせ

スーパービジョンについては、まずはZOOM等でご希望をお伺いします(無料)。こちらの提供するものがご希望に合うものであるかどうか、やり取りの中で判断していただき、双方合意の上、スーパービジョンを開始します。
フォームから送信された内容はマイページの「フォーム」ボタンから確認できます。
送信

大倉山子ども心理相談室について

大倉山子ども心理相談室に相談を希望される方がたへ
 大倉山子ども相談室では、これまでの16年あまり、生活に不調をきたした子どもさんたちに、プレイセラピーや精神分析的心理療法を、よりシンプルな形で提供することにこだわり、一人開業相談室を運営して参りました。しかしこのほど、子どもさんご本人のプレイセラピーについては、新規の受付をしないことと決定いたしました。それはなぜかと申しますと、これから新たに子どもさんたちのプレイセラピーをお引き受けするには、私(上田)がセラピストとして少々年をとってきた、ということになります。子どもたちとのプレイセラピーは数年かかることがあります。子どものプレイセラピーを引き受けるということは、これから5年6年、場合よっては10年、安定的にプレイセラピーを提供するという覚悟が必要になります。そしてこの覚悟があったとしても、実際、プレイセラピーの安定供給ができないことが起きたとしたならば、その皺寄せを子どもさんたちに押し付けてしまう、それは避けたいという心境になりました。そこで、令和4年8月、以後の子どもさんのプレイセラピーの新規受付は取りやめることとさせていただきました。これまで私(上田)の志を理解してくださり、「大倉山子ども心理相談室でプレイセラピーを受けるように」とリファーしていただいた医師、心理士の先生方、教育関係の方々には、誠に御礼申し上げます。
 これからは、子どもさんご本人への学校適応改善の相談・カウンセリング、また、ご家族の方への相談は受け付けて参ります。よろしくお願いします。
                           令和4年盛夏